第30回目・Bリーグ 2018-19シーズン 9試合目 vsアルバルク東京

第30回目。

2018年10月27日、18-19シーズン最初のハンナリーズ生観戦。もちろんハンナリーズ戦は、全試合テレビ観戦している。

息子二人と電車に乗ってハンナリーズアリーナへ。息子二人は、私の気持ちなど分かるはずも無いと思うが、子どもと一緒にプロバスケを観に行く事が、とても幸せだ。

ヨハン・クライフのインタビューを元に書き起こした著書「美しく勝利せよ」(美しく勝利せよ)に出てくる一文がある。

『靄にけむる日曜の午後、トレーラーに娘を乗せて、馬場に向かう。その時、娘を持った父親なんだなと心底実感する。これは仕事とはまったく異なる充実感だ。父親であることは格別で、とてもプライベートで大きな喜びだ。』

情景が浮かび、共感出来る。

上の中2になる息子は、バスケットがどんどん好きになると言う。その気持ちが、親にとっては一番嬉しいかもしれない。

私の教えているバスケ教室に中学の府選抜の子が、たまに遊びに来る。息子からすると雲の上の存在のようなプレイヤーらしい。

私は、息子に何かを感じてほしいと思い、その子とマッチアップして、どうやって勝つかを5対5の中で見せる。出来るだけ分かりやすくドライブやミッドレンジのジャンパーできっちりと勝つようにしている。

普段は中学生相手にプレーする時、みんなの気持ちが乗るように発破をかけ、タイミングを見計らってスパッと抜かれたりする事を第一に考えている。しかし、府選抜の子と対戦する時は、私はBチームに入り、その子には申し訳ないが、シリンダーの概念の範囲内でフィジカルなプレーや、パッシングでアーリーオフェンスを展開するようにし、きっちり勝ちに行く。

いつも来てくれている他の子たちにも、同じように何かを感じてほしいから。

去年の途中ぐらいから中学生にもバスケを教えるようになって、毎朝早起きをして、走るようにしている。子どもたちと一緒にプレーして、教え続けたいからだ。

でも、もしかしたら、息子たちに、いいところを見せたい一心なのかもしれない。

そんな息子と先日、400メートル走で勝負して、負けた。息子もびっくりしたようで、絶対に私に勝てないと思っていたようだ。

一緒に走っていて感じたが、グングンと加速し、一歩が力強く伸びている。もしくは、私が伸びなくなっていると言った方が良いのかもしれない。

なんにせよ、いよいよ毎日走っても負ける日が来たかと。なんだかんだ、親の役目が、少しづつ終わっていくのを感じる出来事であり、意外と負けるのは嬉しいもんだ。

アルバルク東京との一戦は、そんな色んなことを感じたり考えたりするきっかけになったのだが、一年ぶりのBリーグ生観戦という事もあり、会場に入った瞬間からは、選手の迫力に密かに感動していた。私がバスケットが好きだからなのか、色々な人に、この感動を伝えたいと思う程、普段の生活からは感じられない高揚感がある。

3列目で観戦していたのだが、目の前で選手がプレーしている雰囲気に何とも言えない不思議な感覚がある。選手は大きく、体が絞られており、マブンガやサイモン、アルバルク東京のジャワッド・ウィリアムズなどからは、同じ人間とは思えないカッコよさを感じ、それが非日常感に繋がっているのかもしれない。

下の子は小学生だが、一試合通して飽きもせず、シュートが入ると真剣に喜んでいた。アルバルク東京と力の差はあると感じたが、途中、ハンナリーズが追いつく場面もあり、王者相手に善戦したと言える。バスケは、盛り上がる場面がポゼッションごとにあると言っても良いぐらい頻繁に訪れるので、子どもたちも楽しんだようだ。

最後に、選手全員とハイタッチをしたのだが、近くで見ると、さらに精悍さが増して見える。やはりプロ選手だなあと感じ入る。

刺激をもらえた時間だった。

第29回目・ダブドリという雑誌

第29回目。

中山佑介(tmgathletics | プロフィール)というキャブズでアシスタントATをやっていた凄い方のブログ(tmgathletics | ブログ)と、ダブドリ(バスケ雑誌『ダブドリ』)という雑誌を読んで、色々と感動したので、全然関係ないが、思っている事を書き留めておこうと思う。

小学生から中学生まで、希望者80人ほどの男女にバスケを教えている。一人で教えるので、色々と大変で、年齢ごとに3グループに分けて時間をずらして、平日の晩にやったりしている。体育館の点検、子どものケガの対応やそれに伴うスポーツ保険の加入・申請、忘れ物の対応、また子どもが靴紐をうまく結べないや、調子が悪くてすねてしまうなど…また、ゲームを二つ同時にやる時は、両方を見ながら笛を吹くなど、一人では無理でしょ!という状況ではある。親御さんもいつも数人見学に来られるので、たまに手伝ってくれる人もいるのだが、本当にたまに手伝ってもらう程度だ。JBAのC級コーチの講習で、安全面の配慮を最初に教えられたのに…スタッフは私一人という状態。学生時代の同級生や、後輩、このバスケ教室のOBなどが教えに来てくれたりすると、それだけで大助かりと感謝しかない。

なかなか上手に教える事が出来ず、色々と悩むのだが、仕事が忙しくなると、準備がおろそかになって、気が付けばバスケ教室の時間になっており、焦ってダッシュでコーンやビブスを大量に抱えて体育館に行ったりしている。

楽しくバスケに打ち込んでほしいと思い、楽しい雰囲気でやっていると、どうしてもふざける子が出てくるので、練習がまとまらなくなる。かといって厳しくすると、やりたいバスケ教室ではないのでは、と思ってしまう。そんなジレンマのような事を感じながらやっている。

やればやるほど感じるのが、バスケの前に人間として色々な事を学ぶ時期であり、挨拶や返事をする、約束を守る、着替えた後のカバンなどの身の回りの整理整頓をしっかりとこなすなどが、バスケ以上に大切なんだと言う事。どれほどバスケが上手くても、人間的にダメであれば、バスケが上手い事に1円の価値も無いと伝えている。しかし、バスケをきっかけとして、しっかりとコミュニケーションが取れて約束を守り、自分で考えて表現する力がつき、結果として人間的に魅力のある子になれば、バスケのレベルが高い事に大きな価値が生まれると伝えている。この部分に関しては、揺るがなくなってくる。

指導者も一緒で、楽しくと言いながら自分に甘えがある時は、子どもにその気持ちが見透かされ、だらだらとまとまりのない練習やゲームになる。指導者として真剣な気持ちを持って取り組めば、いい緊張感や充実感が出てきて、子どもたちが乗ってくる。私の想像を超えるプレーをした時なんかは、かなりの嬉しさがある。

まだまだ、自分の中で納得できる域にはほど遠く、全然達していないけど、今の気持ちを書き留めておこうと思う。子どもたちは、皆バスケを長く続けてくれているので、第一目標はなんとか達成出来ていると勝手に思ってはいる。最近、後輩が頻繁にコーチとして来てくれるようになった事もあり、自分なりの次のステップに進みたいとも思う。限られた時間との葛藤でもあるんだが。

数十年前のインターハイ予選の決勝で戦った2チームで最近、飲みに行く機会があった。数年ぶりに再会するメンバーだったが、楽しい会で高校時代そのままのアホな会話になるのは、バスケットボールのお陰なんだろうと思う。ただ、自身の子どもの話になると、悩んだり見守ったり、それは皆真剣。

第28回目・FIBA ワールドカップ 2019 アジア地区2次予選 vsイラン

第28回目。

オーストラリアに続いて、アジア最強の国の一つであるイランに、2005年以来の勝利。もう驚かない、実力でイランに勝っていた。何年たっても勝てないだろうと感じていたオーストラリアや、パワーや跳躍力、上手さ、全ての面で地力の違いを感じさせられていたイランに勝利した。間違いなく過去最強の日本代表を見る事が出来ている。その中心にいるのは、八村塁だ。この選手の存在が代表の強さ、そのものと言っても良いぐらい。そして、同じタイミングに渡邊雄太とニック・ファジーカスという、これも過去最高の日本代表選手。

いつもNBA、日本代表、Bリーグ、日本の大学、日本の高校と、それぞれの試合を観戦する時は、それぞれのレベルに合うように自然と補正をかけている。NBA基準で観戦すると、それぞれのレベルで発揮されている凄さが分からなくなり、選手の良さや戦術の良さを感じられなくなるから。NBA目線で各カテゴリーを批判的に語るコメントなどを読むと、一度、そのステージに立って体験したら、簡単な批判は出来ず、建設的な批評になるのではと思ってしまうし、今でも、各レベルの良さに気づく事は、とても大切な事だと思っている。だから単なる批判と、建設的な批判批評は、読めば何となく分かる。でも、感情的な批判も建設的なものも、バスケに興味があると言う点では繋がっているし、よくよく考えれば、嬉しい事だと思える。

話は戻って、八村塁や渡邊雄太のプレーに対しては、その補正が自然と外れてNBA基準になっている。日本代表の今までの基準からすると、八村塁や渡邊雄太のジャンパーの打点の高さや、ディフェンスの強度・機動力は異常だ。

渡邊雄太がウィングにいてショートコーナーで相手を完全に抑えてシールする八村塁がいる。渡邊雄太からのパスを八村塁が受ける。一度、渡邊雄太に戻して、もう一回八村塁に入れようとして途中でやめる渡邊雄太。そのやめ方が、片手でボールを握ってハンドボールのようにして止めて、そこから左にドリブルをついて、異常な打点の高さからのプルアップジャンパーを決める。4Q最後のワンプレーだが、一つひとつのプレーが今までの日本代表にとっては考えられないレベルだ。ディフェンスをしているイランの選手などは、レベルの高さを実際に肌で感じているだろう。

よく戦術か、個の力(個人技や身体能力)か、のような話がある。サッカーでも良く聞くし、バスケでも言われる。この話は、複雑にいくらでも出来るが、ある意味、簡単な話だと、今の日本代表を見ていると改めて思う。私見だが9割が個の力で1割が戦術、だいたい、その程度の影響力だと思う。でもバスケの戦術は年々進化し、複雑化している。その1割の戦術が、各カテゴリーでの勝敗を左右するからだ。分かりやすい例をあげると、スペインピック&ロールという戦術が数年前、ヨーロッパで出だした。すぐにNBABリーグでも取り入れられた。そのような事はいくらでもあると思う。おそらくレベルの高いリーグと低いリーグで戦術や理解度に対する差は思っているほど無い。インターネットが、それを可能にしている。学生レベルでも同じような戦術に対する知識を得られる。だが、日本の大学生がNBAのチームに同じ戦術で勝てるだろうか。奇跡が起きても勝てないと言える、それぐらい個々の能力の差が大きすぎるからだ。なので先述のように9割対1割程度の影響力という事になる。となると、プロチームや学校などはリクルートが大切な要素となるし、代表となると、その国の育成が大切な要素となると言える。戦術で勝負出来るところまで、同じ土俵に上がれるまで、まずは個の力を上げる事が必要だから。

何はともあれ、勝てる日本代表の試合は面白い。次からは八村塁と渡辺雄太が日本代表として戻って来られないと言われている。ニック・ファジーカスと残った日本代表の面々の試合を応援したいと思う。それぞれの選手が、八村塁や渡邊雄太と同じチームになって、何かを感じていると思う。馬場雄大は、かなり影響を受けていると言っている。竹内譲次は、八村塁と練習をして、このままでは練習相手にもならないと感じ、レベルアップの必要性を肌で感じているとコメントしている。比江島慎はオーストラリアのプロに挑戦している。

渡邊雄太は、本当に良い選手だ。自身のスティールからのレイアップで同点に追いついた時、観客をあおっていたが、絵になっていた。そんな日本人は、今までいなかった。八村塁は試合後のインタビューで妹へバースデーソングをプレゼントしていた。観客も一緒に歌う。これも絵になっていた。試合前のアップのダンクもショータイムのようだった。彼らがNBAの試合に出たら、彼らの名前と背番号の入ったユニフォームを、子どもの分と合わせて絶対に買う。おっさんに、そんな事を思わす選手が、日本に出てきた事が嬉しい。

第27回目・FIBA ワールドカップ 2019 アジア地区2次予選 vsカザフスタン

第27回目。

2018年9月13日にアウェーで、FIBA ワールドカップ 2019 アジア地区の2次予選初戦であるカザフスタン戦があった。

私の知っているカザフスタンに関する情報はゼロ、日本代表にとっては手ごわい相手だろうと勝手に想像していた。対する日本は、ニック・ファジーカスが手術明けの為メンバー外であるが、グリズリーズと2ウェイ契約を結んだ渡邊雄太 とゴンザガ大の八村塁のメンバー入りが発表されており、ニック・ファジーカスがいない点は不安ではあるが、期待が上回っていた。

カザフスタンは1次リーグを、中東アジアの国が中心となるグループの4チーム中2位で通過している。日本はグループ4チーム中3位通過だが、八村塁とニック・ファジーカスがメンバー入りして2勝するまでは全敗だったので、ギリギリのところで3位通過したと言える。ただ、二人が加入してからの2勝の内の1勝は、アジア地区予選最強のオーストラリアからもぎ取ったものだ。そう考えると、二人が加入して一気にアジア最強レベルにまでチーム力が上がったと考えてもおかしくはない。その後のチャイニーズ・タイペイ戦にダブルスコアで勝利している事からも、オーストラリア戦の勝利がフロックではない事が分かる。後は、ニック・ファジーカスがいない部分がどの程度影響するのかという事と、渡邉雄太の加入が、どの程度のプラスになるのかという事が、この試合を観戦する上での興味が引かれる部分になった。ただ、長年の癖で全然楽観視していない自分がおり、一番負け癖がついているのは自分なのでは、とも思いながら、緊張して観始める。

試合開始早々、カザフスタンがホームよろしく、相当強いプレッシャーをかけてきて、代表戦特有の激しい粘着ディフェンスをしかけてくる。カザフスタンの選手はフィジカルが強く、跳躍力もあり、正直、八村塁、渡邉雄太、ニック・ファジーカスがいない時の日本代表であれば、負けていると感じた。Bリーグになってディフェンスの激しさがかなり向上したと感じてはいるが、それでも、あの国際試合特有の球際の激しさは、Bリーグ以上だ。当然、代表戦だからこその激しさではあるが。

ここで渡邉雄太が206センチの長身ながらクロスオーバーからドライブをしかけ高い打点のフックシュート気味のレイアップを決める。そこからバスケットカウントを何本か沈め、日本のペースに戻していく。八村塁もリバウンドにミッドレンジのシュート、ブロックショットにポストプレイからのダンクと高いレベルで安定した力を発揮する。この二人のプレーを見ていると、上手いとか跳躍力があるとかは当然なのだが、非常にタフであり、格闘技の試合のような雰囲気がある。フィジカルなプレーをしかけられても、動じず、むしろ、そうでなければバスケじゃないと言わんばかりの気持ちが見える。上手い選手は日本にもたくさんいるが、国際試合で勝たせられる選手というといない。八村塁や渡邉雄太、ニック・ファジーカスは、勝たせられる選手だと感じる。特に、八村塁は相当にタフになっている。リバウンド、ブロックショット、ジャンパーなどの強度や精度が高く、1試合を通じて相手の脅威となり続ける。渡邉雄太もそうなのだが、2メートルを超える選手の運動量が多いと、オフェンスでもディフェンスでも、相手にとってはボディーブローのように効いてくるのが分かる。渡邉雄太が3番ポジションにいる事の凄さが試合を観ているとよく分かる。手足が長く、逆サイドからでもリムプロテクトに跳べる機動力もあり、カザフスタンが何度も二人からブロックをくらっているのを見ると、今までの日本代表とはレベルが違うなあと感じる。NBAのチームでコーチをしていたチャイニーズ・タイペイのアシスタントコーチが、八村塁とニック・ファジーカスが入る前と後の日本代表では「スワグが違う」とコメントしていたそうだ。スワグとはスラングでオーラみたいな意味のようで、実際に対戦するとより感じるものがあるのだと思う。

フリオ・ラマス監督は、代表監督として、私がとても大切だと考える運のある人かもしれないと思える節がある。それは、不祥事のあったアジア大会に、実質は普段呼ばれていない選手を中心とした代表ではあったが、事前に色々と理由をつけて参加しておらず、矢面に立たずに済んだ事。そして、渡邉雄太、八村塁、ニック・ファジーカスという歴代でもぶっちぎりで強力な選手が同時に3人も現れるタイミングで代表監督に就任している事。ギリギリのタイミングで綱渡りのような予選になっているが、全力で頑張って準備の出来ている人のところに運が向くと言うし、信じて次のイラン戦も期待したい。

イラン戦は、すぐに次の月曜日にやってくる。イランはオーストラリア、ニュージーランドがアジア予選に加入するまでは、中国と共にアジアの覇者として君臨していたチームだ。当然、1次リーグはグループ1位で通過している。八村塁と渡邉雄太は、このイラン戦を最後にアメリカに戻り、以後のアジア地区予選は参加できない可能性が高いと言われている。なんとか勝利してほしいと願う。

第26回目・2018年アジア大会での日本代表の不祥事について

第26回目。

情けなくて残念な話を書きたくないが、日本バスケの変遷を記すおぼえがきなので書こうと思う。

2018年8月10日からインドネシアジャカルタで開催されているアジア大会で、バスケットボール男子日本代表の4選手が買春行為を犯し、代表認定を取り消され帰国した。

日本と日本選手団とバスケットボールを代表し、公費で出場した中での出来事である。本当に情けないし、色々な人から、この件を通してバスケットボールについて無意識に出るネガティブな感想や意見をメディアなどで聞くたびにつらくなる。代表の公式ウェアを着て大会期間中に歓楽街でお酒を飲む時点で既に、私もダメだと感じた。

今回の4選手のうち2名は、どのようなプレイヤーか私は知らない選手だった。他のメンバーには学生も含まれており、どちらかと言うと、何か光る物があり、今後の伸び代に期待された、千載一遇のチャンスを与えてもらえた中の中心になるはずの4選手だったのだと思う。そんなチャンスの中で、何故お酒を歓楽街で飲んでいるのか、次戦に向けての体調管理は考えなかったのか。この4人の中で出来れば最年長の人間が本来は注意しなければならなかったと思うが、実際は逆だったのかもしれない。4人全員が浮かれていたのか、もしくは、年長者に誘われて断れなかったのか。後者であれば、悔いても悔やみきれない判断だったと何度も振り返っていると思う。普段の生活でも、程度の差はあれ、良くないと思っていても、つい、というような瞬間は幾度もあると感じる。その時に、しっかりとした自己判断が出来なければならないと思う。

そもそも、このレベルの選手が大会期間中にお酒を飲む事ですら、有り得ないものと思っていた。それぐらい自分を律する選手が、そのような舞台に立つものだと思っていた。選手としてのレベルの高さが、人間性の高さに直結しないという当たり前の事を教えられたような気がする。バスケットボールの技術よりも人間教育の方が先に来なければならないと、強く意識するようになった。

社会的制裁は、すでに十分に受けていると思うが、これを取り返すには時間と努力が必要だと思う。家族、応援してくれている人、スポンサーなどの気持ちを考えると仕方がない。でも、その先にはバトミントンの桃田選手のように、人間が変わったように成長する可能性もある。二度と馬鹿な事はしないと、誰かから指導を受けるよりも強く思っているだろう。その思いを生かす為には、この4選手を支える周りの環境が必要になってくると思う。こんな環境でも支えてくれた、そんな人たちを二度と裏切らないと強く思えるような環境を。まだ、そういった気持ちになるには、本人も周囲も時間がかかると思うが、それが大切だと感じる。

人生は続くし、本気で頑張る姿を見たら、周囲は今まで以上に信頼し、応援してくれる時が来るだろう。その道はバスケであってほしいが、それ以外の道を選ぶのかもしれない、真面目に腐らず地道に頑張るしかない。