第18回目・Bリーグ 2017-18シーズン 53試合目 vsレバンガ北海道

第18回目。

最近、土日も何かと仕事や何やらで忙しく、疲れも溜まっている事もあって、週末に当日録画した京都ハンナリーズの試合をソファに腰かけて観るのがささやかな至福の時となっている。負けるとややテンションが下がるのだが、それでも試合を観ている時間は楽しいものだ。

京都の選手や監督が好きだ。京都は、浜口炎監督の方針でヒゲが禁止されている。インタビューで「身だしなみを大切にし、当たり前のことを普通に発信したい。選手も、いつも隣にミニバスの子がいると思ってほしい。一流のニュースキャスターや営業マンがヒゲを生やしたり茶髪にはしない」と選手に伝えていると答えている。バスケットボールはまだまだ日本で小さい存在で、それをどんなブランドにするのかは自分達しだいとも言っている。そんな事もあって、選手は清潔感があって好感が持てるのも私的には良いのだろう。

歳がいったのかもしれない。昔は、マイケル・ジョーダンは別格としてのかっこよさがあったが、10代から20代にかけて他に好きだった選手は、ホワイトチョコレートことジェイソン・ウィリアムス、首絞め事件ことラトレル・スプリューウェル、ジ・アンサーことアレン・アイバーソン、ファブファイブとして全員1年生でダボダボのバスパンをはいて強烈に強かったミシガン大学時代のヘタウマ代表ことジャーレン・ローズあたりだ。

マイケル・ジョーダンは品行方正な雰囲気が前面に出ていたが、実際はコービー・ブライアントがルーキーシーズンを終えてオフに来日し、まだ日本では有名ではない19歳の時のインタビューで言ったように「ジョーダンの貫禄は尋常じゃない。一言で言えば怖いという印象。同じコートでプレーした選手から怖さを感じたのは初めてだった。これから殴り合いの試合をするのかと。バスケットボールで恐怖を感じるって何なんだろうと考えてしまった」との一面がある。私は、マイケル・ジョーダンのそこに惹かれた部分も大いにあったと思う。今振り返ってもジョーダン以外のどの選手も爽やかさとは対極にあるような選手だけど、やっぱり今でも大好きだ。しかし、小学生や中学生にバスケを教えていると、清潔感があって爽やかでかっこよく、そして熱い選手になってほしいなあと思うようになっている現在の自分がいる。

そんな京都は、アウェーでの北海道戦に2連勝。2試合とも接戦で、何とか最後の最後で逆転する同じような展開。京都はジュリアン・マブンガと綿貫瞬が怪我で欠場の中、それぞれの試合で違う持ち味で勝ちきった。

2試合目は頼みのジョシュア・スミスもファールトラブルとなって、苦しい展開だったが、シーズン後半の京都は、こういった試合を何試合も勝利している。チームとして粘り強くなっていると感じる。永吉佑也は、あきらかに上手くなっている。体も絞れてきて、動きも速くなっており、尚且つミッドレンジからスリーまでジャンパーの確率も安定してきている。体が絞れてくると感じるのは、胸板は厚く手足が長く見える事だ。ダンクも余裕で出来る身体能力もあり、以前は代表でも泥臭い裏方の印象だったが、今は攻撃も守備も両面で陰日向に活躍し、信頼できる選手だ。

そして、片岡大晴に元気づけられた。大阪エヴェッサの橋本拓哉が言っていたが、片岡大晴と代表候補合宿で同部屋になった時、毎日ストレッチのケアを入念に行い、謙虚で真摯にバスケットに取り組む姿勢に感動したという話があった。その印象そのままの選手で、常に試合に集中し、強い気持ちでゴールに向かっていく。ここという場面でシュートをねじ込み、日ごろからやれる事は全てやっているという意識が、あのブレないプレーを生んでいるのだと思う。私も仕事で少々疲れていたが、片岡大晴から元気をもらっていた。そんな事もプロスポーツ選手の役割なのかもしれない。取り敢えず目つきがよく、ソルジャーのニックネームどおり1試合でも悔いが無いように全力でプレーする選手だと感じる。

フィラデルフィア・セブンディシクサーズのJ・J・レディックの事がここ数年で好きになったのだが、必死に動き回って、わずかなズレでもスリーを決めたり、スクリーナーとして味方をフリーにさせるこの選手の事を、片岡大晴を見ていると思いだす。J・J・レディックが加入して、シクサーズが粘り強くなっている点も似ている。若い時は気付かなかった目立たないところで汗をかいている選手の良さが、この歳になるとよく分かる。そして、こういうプロフェッショナルな選手が他の選手にもたらす影響は大切だと感じる。そういう存在が、いかに大事かと仕事なんかで何度も感じた経験が、私の感動を誘うんだろう。

 

第17回目・Bリーグ 2017-18シーズン 50試合目 vs滋賀レイクスターズ

第17回目。

京都ハンナリーズの試合は、忙しくても全試合なんとか観ている。私にとっては面白いし、チームとして魅力を感じている。シーズンも60試合中50試合目まで来て終盤にさしかかってきたが、Bリーグ開幕2年目で京都ハンナリーズがプレイオフであるチャンピオンシップの出場権を獲得する事が出来た。先週のホーム・琉球ゴールデンキングス戦と今週のアウェイ・滋賀レイクスターズ戦は、共に満員でBリーグが少しずつではあるが、関西でも認知されだしてると感じられた。

今日の滋賀レイクスターズ戦は、ダービーマッチとしてホーム滋賀のファンは大きな声援を送り、ディフェンスコールはテレビからも迫力が伝わってきた。京都にとっては、最大18点差を逆転し2点差で勝利する面白い試合だった。バスケットボールは攻守の切り替えも早く、点数も良く入るので試合終盤に向けて観客も興奮できる要素が多く、滋賀、京都の両ファン共に絶叫しているシーンが見られたのもうれしかった。

京都は、2月終盤から3月いっぱいにかけて新潟、西宮、栃木、滋賀、大阪、島根、西宮と試合をし、新潟と滋賀戦の2敗だけで後の11試合に勝利する事ができ、ジュリアン・マブンガ、ジョシュア・スミスを中心に、日本人選手もシーズン終盤に来て調子が上がってきて、どこも止められない雰囲気が出てきていた。地元のチームながら強すぎるのではと感じるようになってきており、西地区1位の琉球ゴールデンキングスとの上位対決で、琉球がどれぐらい強いのか楽しみに思えるほど余裕のある気持ちになっていた。結果は、2連敗。やはり1位のチームだと思わせてくれて、まだまだ上があると、妙にほっとしていた。京都はジュリアン・マブンガがケガだったとは言え、琉球の激しいディフェンスに対し、中々オフェンスで良い形まで持って行けない。琉球の岸本隆一が地元出身と言う事もあるが沖縄で人気があるのも良く分かった。オフェンスで少しでもスペースを空けると、スリーにドライブにとガードながら点を取ってくるし、京都が連勝してた相手とはやっぱり違うと分かるプレーだった。上位チームは、やはり隙が無くシーズン中の試合でも緊張感があった。改めてチャンピオンシップが楽しみになるゲームだった。

今日の滋賀戦は、ジュリアン・マブンガと永吉佑也が欠場だったが、ジョシュア・スミスを中心にチームで勝ち切ったゲームだった。ジョシュア・スミスのゴール下は、本当に破壊力がある。パワーもさる事ながら、リバウンド時のポジション取りと最高到達点まで行くジャンプのタイミングの速さもあるし、アシストも出来る。全ての選手がボールをシェアし、得点に絡む京都のスタイルに強い芯ができ、安定感をもたらしてくれている。高校時代はオールアメリカンにも選ばれていた選手の獲得は大当たりで、京都ファンは間違いなくジョシュア・スミスのプレーを楽しんでいる。

第16回目・FIBA U17 ワールドカップ 2018 アジア地区予選(U16 アジア選手権) vsフィリピン

第16回目。

これに勝てばU17 ワールドカップ出場が決まる試合。相手はグループ2位通過のフィリピン。結果は、2点差で負け。残念。日本の身長は、私の高校の時のチームと同じくらいなので、よくやったとも言えるが、背が低くても勝てるところを見たかったし、出来るチームだっただけに残念。

フィリピンの216センチのセンターが大きく、ディフェンスする日本の190センチの選手が、物凄く小さく見える。ジャンプせずにシュートを何本も決められ、リバウンドを取られ、結果的には28点21リバウンドを献上。横地聖真も何度か綺麗に抜いてリングの高さでレイアップにいくも、ブロックされていた。後、180センチの10番の選手がやっかいだった。これぞフィリピンというタイプの選手で、日本的に言うとヘタウマな選手。ねちっこくドライブを仕掛けてきて、体を一度当ててからファールならシュート、笛がならないとキックアウトといういやらしいプレーをしてくる。これはフル代表のフィリピンでもお家芸と言えるプレーで、普段から上手にプレーするよりも、最終的に勝つためのバスケをプロリーグを筆頭に積み重ねてきた歴史が、あのプレーを生み出してるのは容易に想像できる。まだ日本に、その狡猾なプレーが反射的に出る事は無い。

日本はディフェンスをハーフのマンツー、ゾーン、フルコートのマンツー、ゾーンなど様々な形を取って勝利への糸口を掴もうとしたが逃げ切られた。この試合は、日本の選手全般に躍動感が無く、重たい雰囲気だった。最後に田中力がディフェンス・オフェンス共に精力的に動いて、終盤には4本のスリーを沈めたあたりはさすがだと感じた。ただ、一方で自分のリズム中心で攻めるので、単調になるきらいがある。それでも、あの強気さが魅力であり、これから駆け引きを学ぶ為にも負けたこの試合が良い経験になると思う。ワールドカップに出場できないのは残念だけど、この試合から学んだことを、これからに活かしてほしいと思う。田中力は日本の高校に進学しない、と月刊バスケットボールには書いてあるので、海外で良い経験が積めるよう努力してほしい。

他の試合も接戦で、上位8チームは拮抗していると言える。U17 ワールドカップの出場を決めたのは、ニュージーランド、オーストラリア、フィリピン、中国になる。

第15回目・FIBA U17 ワールドカップ 2018 アジア地区予選(U16 アジア選手権) vs韓国

第15回目。

予選リーグの山場、日本と同じ2連勝の韓国との一戦。勝った方がグループ1位で決勝トーナメントに進出が決まる。結果は76対73で勝利。

169センチの河村勇輝(福岡第一高校)につきる一戦だったと思う。ルーズボールの密集からコンマ何秒早く抜け出したかと思うと、一気に相手ゴールまで駆け上がる。169センチの身長ながらリバウンドも7本。日本のエンジンという感じで、韓国の速いガードがついていけていなかった。最後の3分間ぐらいは、河村勇輝と田中力の強気なプレーがファールを誘う。そして、フル代表とは違い、終盤のフリースローを全て沈め、心強かった。

地力の差が終盤に出たように思う。韓国はフル代表と似たチームで、上手く粘り強い。センターもインドと違って技術が高く、合わせも良くターンオーバーをしない。こんな試合だとターンオーバーをしない事はとても大事で、そういった基本も出来ていた。ただ、日本はゆっくりと運ぶシーンは皆無で、ドンドンと速い展開で攻めてくるので、最後はその勢いに負けたという印象だ。

決勝トーナメントも楽しみだ。次はフィリピン戦。

第14回目・FIBA U17 ワールドカップ 2018 アジア地区予選(U16 アジア選手権) vsインド

第14回目。

2年ごとに開催されるバスケットボールのU17ワールドカップが、2018年6月30日から始まる。その出場権をかけたアジア予選が中国で現在開催されており、出場13チーム中上位4チームが本大会に出場できる。

2年前の予選は、16チーム中4位だったが、オーストラリアやニュージーランドなどのオセアニア地区が出場しておらず3位以上が本大会に出場の為、予選落ちとなっている。4年前は、八村塁有するU17代表がアジア予選を突破し、世界の舞台に立つ事ができた。ワールドカップ本選でチームは14位となるも得点王となった八村塁は、これをきっかけとしてNCAAのD1数校からフルスカラシップのオファーを受けた事は周知の事実だ。

今予選に出場するメンバーで事前に認識していた選手は、私の地元京都の洛南高校の選手であり名古屋ダイヤモンドドルフィンズの笹山貴哉の弟、笹山陸(185センチ)と私と同世代で洛南高校で活躍した富永啓之(高校生の時は204センチで、のちに211センチになってフル日本代表)の息子、富永啓生(180センチ)、福大大濠高校の横地聖真(191センチ)、NBAグローバルアカデミーキャンプに呼ばれた田中力(187センチ)だ。

1月にチェコであった親善大会クリスタル・ボヘミア・カップで同年代のヨーロッパの代表と戦い優勝しているという情報と、その大会MVPを田中力が受賞したという事実も、なんとなく把握はしていた。ただ仕事が忙しいのと、フル代表が勝てていないのとで中々アンダーカテゴリーまでは意識していなかった。

そんな中、初戦のレバノン戦に勝利した記事が目に入り、そのレバノン戦とさっき終わったばかりのインド戦を視聴した。日本は最高身長が191センチで、アジアでもかなり低い身長のチームだ。今日の相手、インドはスタメンに208センチが2枚と試合中にダンクをしてくる運動能力の高い190センチの選手がいるなど、簡単な相手ではないのは見て分かる。結果は109対57で圧勝だった。

代表の試合で、久しぶりにスカッとする内容だった。日本は身長が180センチから190センチの運動能力やハンドリングなどの技術が高く、ディフェンス・オフェンスともに連携して戦える選手を揃えている。特に目を引くのは、トランジションの速さだ。インドの高さを逆手にとって、果敢にドライブをしかけ、ゴール下のスピード感ある合わせを何回も決めていた。オールコートでもインドはついていけないシーンが何度もあり、テレビで観てても日本のスピードは速く感じられた。

フル代表と違うのは、1対1の意識が非常に高い事だ。田中力を一試合通して初めて観たが、ブロックされようがシュートが外れようが、何度でもドライブをしかけていく。スリーも要所で決めてくるので、ディフェンスをこじ開けたり広げたりさせる役割を十分に果たしている。169センチの河村勇輝(福岡第一高校)も速く、ゴール下まで持って行ってパスを合わせてくる。そして富永啓生(桜丘高校)の左利きのスリーポイントは、高確率で決まっていた。特にステップバックからのスリーは、一人でスペースを確保しており、噂通りの選手だと感じた。

ディフェンスは、2線3線の動きが良く、スティールを何度も決め、速攻に繋げていた。インドの208センチ2枚のセンターに対してガード・フォワードの寄りが速く、ローポストまでターンさせないように頑張っていた。

日本のアンダーカテゴリーをコーチするトーステン・ロイブルは、良いチームを作ると感じる。日本が世界で勝つために必要な要素を、よく理解しているのじゃないだろうか。

明日は、韓国戦。勝てば決勝トーナメント進出。負ければ敗者復活戦へと回る事になる。