第12回目・FIBA ワールドカップ 2019 アジア地区1次予選 vsチャイニーズ・タイペイ

第12回目。

絶対に勝ちたかった試合、チャイニーズ・タイペイ戦で69-70で敗戦。観戦後の脱力感が凄く、悔しい気持ちで一杯になった。日本のバスケットボールの若年層の指導から変えないといけないのではと、色々と考えてしまうほど脱力したし、試合に集中していた。敗戦後の代表の面々も悲壮感があり、この試合に懸ける思いは、とても強かったのだろうと感じる事は出来た。

いつも通りスタートは悪く、シュートは全然入らない。田中大貴古川孝敏のうち最初に良い形でシュートを決める事の出来た田中大貴を残し、古川孝敏を早々に比江島慎に替える。その後、宇都直輝や辻直人、永吉佑也が交代で出てきて日本のリズムになっていった。宇都直輝は、タイムアウトの時にフリオ・ラマスHCと同じ方向に立ち、選手たちに対して積極的に声を掛けていた。試合に出ていない段階から、チームを引っ張っていこうとしており、活躍する予感はあった。前回の代表戦での汚名を返上すべく、出場してすぐにリバウンドからロングパスを決めたり、スピードにのったドリブルで速攻に持っていくなど、やってやるという気持ちが全面に出ていた。ディフェンスでも、相手のPGより身長で上回り、横の動きに対してもタイトに対応し続け、試合に勢いを持ち込んでいた。辻直人も、今の日本代表に欲しい強気なプレーヤーであり、1本目のミッドレンジのジャンパーを、入りはしなかったが迷いなく打っており、肝が据わっている事が確認できた。そこからは、怒涛の3ポイントを8本も沈めていく。日本のセンター陣は全体的にリバウンドで分が悪かったが、この試合のレベルで基本通りボックスアウトがやれていたのは永吉佑也だった。応援している京都ハンナリーズの選手だから言うわけではない。チャイニーズ・タイペイのクインシー・デイビスを抑えていた。ローポストのポジションを取らせず、かといって他のセンターが裏をあっさりと取られているのを確認して、必ず半身でディナイをし、体の大部分を当てて中に入らせないよう、執拗に繰り返しポジションの位置を変えて対応していた。オフェンス時のスクリーンも基本に忠実で、ムービングやオフェンスファールを吹かれないよう審判にしっかりと印象づけられる姿勢や手の位置を意識していて、見ていて熱くなれた。太田敦也に、その役割を期待していたのだが、この試合ではリバウンドが0本で、しんどい状態が続いていた。竹内譲次も1本気合の入ったドライブを試みたが、トラベリングの判定で、それ以外で存在感を示す事が出来ていなかった。センターは身長が全てではなく、センターとしてのファンダメンタルを国際試合で遂行する事の大事さを感じた。この試合は、新しく入った選手を中心に動きがあった。辻直人に関しては、以前から代表に選出されており、やっと復帰してくれたと言った方が正しいかもしれないが。

しかし、リードをすると何故か受け身になるのと、試合終盤の勝負がかかった場面で、フリースローを5本連続外したのは、まだ今日時点で勝てるチームになっていないという事なんだろうと思う。こういった本気の試合で、また5,000人を超える満員のホームゲームで、痛い負けを経験して、一つ一つ経験を積み上げて行くしか勝てないのだろうと改めて思わされたし、Bリーグが出来てすぐに勝てるほど甘くはないなあと。今日、納得のいかない結果だった選手や選ばれていない選手も含め、この経験を糧として奮起してほしいし、それが代表の底上げに繋がると思う。すぐにフィリピン戦があるし、楽しみたいと思う。