第34回目・FIBA ワールドカップ 2019 アジア地区2次予選 vsカタール

第34回目。

2018年11月30日にあったカタール戦。

日本、カタール共に1次予選をグループ最下位通過。ただ日本は、八村塁、渡邊雄太、ニック・ファジーカスが代表入りしてからは別のチームと言っても良いぐらいチーム力が格段に上がりアジア最強のオーストラリア(第24回目・FIBA ワールドカップ 2019 アジア地区1次予選 vsオーストラリア - バスケットボールおぼえがき)、イラン(第28回目・FIBA ワールドカップ 2019 アジア地区2次予選 vsイラン - バスケットボールおぼえがき)に勝利するまでになっているが、カタールは1次予選で最弱だったイラクにだけ勝利しているチーム。2次予選のグループでも最下位であり、絶対に勝たなければならない相手と言える。

日本は、アジア予選を通じて4連敗後の4連勝中で、この試合前の段階で2次予選グループ4位。3位以上に入ればワールドカップ出場が決まるだけにギリギリの状態で大事な試合と言える。チケットも約5,000人収容の富山グラウジーズのホーム会場だが、即完売している。

試合開始前のカタールの選手を見ると、縦にも横にもデカい。中東系と黒人がいるチームで、全然弱そうではない。しかも、この試合は八村塁、渡邊雄太が共にいない。

開始早々、頼みの綱の比江島慎がファールトラブル。ハンドチェックに対する笛が軽い。スローで見ても相手を手のひらで少し押していると見える程度で笛がなる。FIBAの見解なのだろう、よりオフェンス有利な基準と感じる。ディフェンスは、手を広げ、足で追いかける必要がある。

前半は、1点差で負けている展開。しかも比江島慎のファールトラブルと共に富樫勇樹も足首を負傷し、試合に出られない状態となる。

同点で迎えた3Q残り7分あたりで、篠山竜青を下げて、田中大貴がPGとなり、全員が190センチ以上の布陣となる。大会前に辻直人やベンドラメ礼生がケガでメンバーを外れてもPGを補充しなかったのは、田中大貴がそのポジションを担えると想定していたからかもしれない。ディフェンスは常にマンツーになる。

この布陣になって、すぐに比江島慎がスリーを決め、すぐに連続でスリーを沈める。代表戦の比江島慎は頼りになる。このレベルで、ロングレンジからドライブまで、フィニッシュまで行けて決めきれる信頼出来る選手だ。

そして比江島慎のリバウンドからフロントコートへのロングパス、受けた田中大貴が切れてくる馬場雄大へノールックパス、最後は馬場雄大の豪快なダンク。これで一気に流れが日本へ傾く。長年、日本代表では出ることのなかった流れの中からのダンク。

3Qのここまでの流れで、カタールの178センチほどのガードが何度も強引にドライブをしかけて、ことごとくシュートを外してくれたのも助かった。試合をコントロールせず、個人技で果敢に攻めてくるのだが、完全に裏目に出ていた。田中大貴のディフェンスも効いていた。

ニック・ファジーカスが抜けた後も、張本天傑のスリーや馬場雄大のランニングプレーなどがあり、点差は開いていく。ここからは日本の速い展開から合わせのプレーも出てきて、日本らしさのある見ていて楽しいプレーが続く。前半は1点差負けだったが、後半は54-15と圧勝、日本らしさも十分に出ていて、最終的に85-47、嬉しい結果だ。

ここ数試合は3Qで日本のペースになる場合が多く、1次予選の時の3Qで離されるイメージが無くなっている。サッカーの代表が強くなってきた時もアジアでは、競っても負けないと段々と思えるようになったと記憶しているが、バスケでも勝てるイメージが出だしているように思う。ちょっと前までは、負けるイメージが大部分を占めていた事を思い出すと、スポーツはメンタルが大事だと、つくづく思う。