第39回目・FIBA ワールドカップ 2019 アジア地区2次予選 vsイラン

第39回目。

2019年2月21日の夜中にあった試合。

1年以上続いたワールドカップ予選も、あと2試合。4連敗でスタートした時は、何年後かにBリーグ効果がプレーに反映されて出場出来る時が来るのかな、と諦めかけていた。それが、そこから八村塁選手、ニック・ファジーカス選手・渡邊雄太選手が参加し6連勝、遂にあと2試合勝利すればワールドカップ出場が決まる。ここまで来たのが信じられないのがおっさんの素直な感想。バスケの日本代表に対しては、私自身の中に負け犬根性が10代から染みつきすぎて、そんな簡単に現状を素直に喜べない。いつか負けるんじゃないかと、常に不安がある。

そして対戦するイランは、アジア最強国の一角。そして、この試合に勝てばワールドカップ出場を決める事ができるイランは、最高の緊張感で試合に臨んでくる。対する日本は渡邊雄太選手と八村塁選手が今回はいない。去年の夏に13年振りにイランに勝利した時(第28回目・FIBA ワールドカップ 2019 アジア地区2次予選 vsイラン - バスケットボールおぼえがき)は、この二人が大活躍しての勝利。だけに、前回の結果は全然参考にならないと感じてしまう。

夜中の試合だけど、緊張で全然眠くならない。サッカーのワールドカップ予選と同じかそれ以上に気持ちが高揚してくる。幸せっちゃ幸せではある、こんな気分をバスケで味わえるなんて。

試合が始まる。変な笛のような音が観客席から、けたたましく鳴る。イランの選手はデカい。ニック・ファジーカス選手がショートコーナーから、いつものように攻めるのだが、イランのディフェンスに押し込まれる。アジアでファジーカス選手が押し込まれているのを初めて見た。厳しい試合になるなあと。

イランのハイプレッシャーディフェンスによって、日本選手のタフショットが続くが、ことごとくショットが決まる。日本は、リバウンドで不利なので、決まってるうちは良いが、外れだすとしんどくなると不安になる。

しかし、この予選で日本は別のチームになっているという感じ。1次予選の最初(第11回目・FIBA ワールドカップ 2019 アジア地区1次予選 - バスケットボールおぼえがき)で感じた日本代表のメンタルだと、イランには絶対に勝てない。それが主導権を握って試合を進めている。不思議なもので、1次予選の時と同じ選手が、メンタルが変わるとプレーも変わる。先のブログで、日本でやっているようなプレーが出来れば、フィリピンあたりには負けないと書いたが、まさにそれ以上の落ち着いたプレーに変わっている。常に攻め気で、観ていて気合が入る。

イラン相手、しかもどアウェーなのに、なぜか負ける感じがしない。信じられんが、そう感じる。

ニック・ファジーカス選手は、かなり良い選手だ。どれだけ相手が強くても、一定の結果は確実に見込める。安定しているし、周りの選手との合わせも上手い。ディフェンスリバウンドからのタッチダウンパスも上手で、何度か速攻に繋げていた。

比江島慎選手も凄かった。前半はシュートを落とさなかった。イラン相手に、そんな事を出来る?と思わず口走る。

他の選手も、今日は全員良かった。凄い試合をしたと思う。最終スコアは97-89で日本の勝利。オーストラリアに勝利した試合の次ぐらいの試合だったと思う。特に八村塁選手と渡邊雄太選手無しでイランに完勝出来た事が凄い。

ディフェンスの強度も、今までの日本代表とは違う。今までの日本代表は、試合中は必死のディフェンスをするがポイントや流れを無視した必死のディフェンスで、結果的にファールが増えたりガス欠になったりしていた。今の日本代表は、1試合の中で強度が維持されてディフェンスのルールもしっかりしている。球際を激しくいかなくても、基準の強度が上がっているという感じだ。下手に強く行くという日本によくある精神論的強さじゃなく、しっかりとしたベースの強度が上がっているという感じだと思う。

2月24日の夜中に最後のカタール戦がある。去年の冬に対戦(第34回目・FIBA ワールドカップ 2019 アジア地区2次予選 vsカタール - バスケットボールおぼえがき)した時は、今回と同じように八村塁選手と渡邊雄太選手がいなかったが、85-47で勝利している。ただ、観た印象では点差ほどの差はなかった。転び方次第では接戦になる可能性も十分ある。この辺が、負け犬根性の染みついたおっさんの弱気なところなのだが、勝って20年以上自力出場が出来ていないワールドカップに出場してほしい。